山法師
春の花々も盛りを過ぎ,植物は初夏の彩りに向けて力強く成長している今日この頃ですが,万葉植物園ではヤマボウシが見ごろを迎えています。特徴ある白色の4枚の総苞片(花序全体の基部を包むもの)の中にたくさんのつぼみが球状に集まった緑色の花序がみられます。それを比叡山の僧侶の頭と白い頭巾に見立て『山法師』と呼ばれるようになりました。総苞片は緑色から白色に変わり,その先が淡紅色を帯びるものもあります。
基本的には4の総苞片が,8枚になる個体もあり見ていて飽きない植物です。
ヤマボウシはミズキ科の植物で,葉の髄が伸びそれで遊ぶこともできますし,熟した果実は食べることもできます。ヤマボウシの側には,『古に 梁打つ人の 無かりせば 此處もあらまし 柘の枝はも』の万葉歌が添えられています。ヤマボウシを見ながら『梁』との関わりを想像してみるのも楽しいかも知れません。また,市民学芸員の皆様が蒔いてくれた「べにばな」や「ききょう」も目を出しました。このようなかたがたの手をかりて植物が管理・整備されています。今後も皆様が,楽しめ心の癒しとなる園を目指したいと思っています。皆様に是非来園いただき,それぞれの楽しみ方を見つけていただければ嬉しく思います。
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